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2005年11月11日

夜になるとめっきり冷え込むようになり、日本酒の美味しい季節になったのだけれど、晩酌の回数を減らそうと思い立った。
思い返せば2005年で酒を飲まなかった日は1日しかなかった。その1日というのも仕事で遅くなり0時過ぎに帰宅したから飲めなかっただけであってその後もちろん飲酒に及んだので、まあ365日毎日飲んでいるといっても差し支えないであろう。

先日の健康診断でも肝臓の値のみBだったし、体重の増加も節度の無い飲酒習慣が一因となっている事は間違いない。よし、思い立ったが吉日、今日の夜は酒抜きだ。きっと家族もびっくりするだろうな、ヌハハハハハ。と視線をあげれば晩秋の空は高く深く澄み渡りこの男の瞳には一点の曇りはない。

陽も陰りそろそろ仕事も終えようかという頃、ふともう一つのアイデアが頭をよぎった。
果たしていきなり酒を抜いてしまうのはどうかな。帰って逆効果ではないだろうか?それよりも一日に飲むお酒の量を制限した方が現実的ではないだろうか。いやむしろその方が酒の量もトータルで減るのではないかな、うんそうしよう、今日から日本酒をコップに一杯だけ夕食前に嗜むつつましやかな男になろう。清貧だな。
これは今晩お酒が飲めないのがいやで妥協しているわけではないよな?僕はアル中ではないよな?と自問し帰宅、ひと風呂あびて、さあ夕飯だ。

気が付くと僕の前にはいつもの1合ほど入るコップではなくて、戸棚の奥から引っ張り出した中ジョッキ程のコップに日本酒が。すりきりなみなみ注がれていました。最終的にちょっとだけおかわりしてしまった事も付け加えなくてはならない.。結局一杯だけのつもりがいっぱい飲んでしまいました。
合掌。

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