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2006年3月28日

水と空気はただだ なんて言う人もあるが、最近水や空気並みに当然手に入るものと思われているものに参政権がある。

現在の日本では年齢性別信条財産等の制限を設けずに20歳になれば選挙権が手に入りますが、この権利を市民が手に入れるためには先人たちの血のにじむような努力があったことをゆめゆめ忘れてはならない。なにしろ世界で初めてフランスで普通選挙(ただし男子のみ)が行われたのはわずか200年前、それまでは一般人には政治に参加する権利がなかったのである。この日本で女性に参政権が与えられ初めて普通選挙がおこなわれたのは1945年、つまりつい最近のことである。

チャハットとつながりの深いネパールでも最近総選挙が実施されたが、テロリストの脅迫などが相次ぎ立候補者さえ集まらない始末だし、イラクでは投票所で爆弾が爆発し何人もの方がなくなるなど痛ましい事件があとをたたない。それに比べごく普通に投票に行ける日本になんと幸せなことか。

そんな熱い思いを胸に先日の日曜日逗子市議会選挙にでかけた。
投票所の前にはこれからの逗子を担おうとする意気込みにあふれた面々のポスターがずらりと張られている。
応よ。
俺は先人たちが命がけで手に入れたこの清き一票をこれから公使する。投票用紙をもらい鉛筆を握りしばし黙考。くわっと目を見開きいざ名前を書こうとした時に、おや鼻の奥に違和感が。どうしたどうしたと思う間もなく つつー ぽたぽたと鼻血が投票用紙の上に垂れてるではないか。あわてて血を拭おうとするものだから投票用紙全体に血が広がり、ティッシュもハンケチももっていないものだから あらどうしよう
ようやく異変に気づいた監視員のおばさんにティッシュを貰い、ことなきを得て投票をすますことができたのだが、投票所にいた皆々の失笑をかったことはゆうまでもない。

それよりも心配なのが、開票時に血まみれの指紋のついた投票用紙を見つけた人である。これが戦時下だったりしたら血まみれの投票用紙なんて美談になったりするのかもしれんね。

 

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