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不況とFAX

フェイスブックを始めてからブログをすっかりさぼっていました。

一年に二回くらい読んでくれた人からメッセージが届いて、一年に一回くらいブログ読んでます楽しみにしてます、と言われるくらいだった反応が、フェイスブックだとびっくりするくらいある。
いいね、いいね、いいね......
ブログにはないドライブ感にすっかり舞い上がり、またお気軽さもあってついフェイスブックに投稿ばかりして、気がつくとブログはイベントの情報ばかりになっていました。

ごめんよ、僕のブログ。
正直フェイスブックとブログの境界線がわからなくなっていたのだよ。昔はあんなに熱く盛り上がった僕なのに。
もう一度やり直そう。

というわけで、ブログもう一度はじめます。
虚空に石を投げる様な気分になってもいましたが、それがどうした!男じゃないか。中年男の日々の想いを綴ろうではないか。叫ぼうではないか。前を向いて歩こう、涙がこぼれたっていいじゃないか。

それでは、読んでもらいましょう。「不況とFAX」

カタログを取引先に送ったばかりだと言うのになぜか注文のファックスが全く来ない。うんともすんとも着信がはいらない。聞こえて来るのはヒグラシの声くらいである。

不況の波が寄せては返すこの日本、安穏とはしていられないとは思ってはいたが、まさかこれほどまったく反応がないとは予想だにできなかった。デフレの潮溜まりにはまってしまったのかもしれない。

まいった。これではおまんまの食い上げだ。
どうするよ?皆さん。この船の行き先には未来がないかもしれんよ。
時代はもう我々を必要とはしていないのかもしれない。
このまま忘れ去られて行くのかもね。
それにしてもあのカタログはそんなにだめだったか?

ファックスの電源が抜かれて、僕の携帯の充電器が差し込まれているのが発見されたのはその少し後のことである。

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