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カズヤ君

数日前の寒い寒い夜、背中を丸めて家路をいそいでいると、すれ違い様
「カズヤ、カズヤ君だよね」
と中年のおじさんに呼び止められた。
予想外の展開にあわわする僕をみて
「あれ?カズヤ君じゃないの?よく似てるから間違えちゃったよ。一人で歩いているからお父さんとはぐれちゃったのかと思ってさ。アハハハ。ホントよく似てるな」
と言っておじさんは去って行ったのだけれど、僕は今無性にカズヤ君に会いたい。

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