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ビレッジレザーの秘密

これから少しずつチャハットの商品の秘密を話そうと思う。秘密の話なので、できれば部屋を暗くして息をひそめ誰にも見つからない様に気をつけて欲しい。そしてここで見聞きした事はゆめゆめ人に語ってはならぬよ。

まず初回はチャハットで多用されているビレッジレザーの秘密について話そうと思う。このレザーをなめしているのはネパールのカトマンズからバスで24時 間、そこから徒歩で2日かかるヒマラヤの山の中の村である。その昔イングランドのNGO団体が革のなめし方をその村に伝えたのがきっかけで伝統的な方法で 脈々とビレッジレザーを作り続けている。もちろん化学薬品などつかわない。植物の渋でなめすタンニンなめしなので使い込む程に革のつやが出て来てかっちょ よくなる。正直このあじは日本やヨーロッパの工場では確実にB品としてはねられてしまう代物だと思う。色にむらがある、穴が空いてる、汚れがついている、 厚さが均一でない、固いとこや柔らかいとこが一枚の革に混在している、欠点を上げればきりがない。でも好きな人にはたまらない表情、手触り。欠点を補って あまりあるかっちょよさだ。
カトマンズでカバンを作っている工場を訪ねたときたまたま、村から革を納品しに来た村人にあった。森の中で全く違う価値観、文化のなかでずっと育って来た 人なんだということがはっきりわかる人たちだった。動物に近い感じ。いつかチャンスがあれば彼らの村に行ってみたいと思う。今はネパール国内情勢が悪いか ら無理だけどいつかきっと必ず。

これがビレッジレザーの秘密。

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