最近、就寝時間がすっかり早くなった。 午後9時くらいになると睡魔が忍び寄って来る。そろそろ朝方かと思いトイレにたったらまだ2時前ということもあった。年のせいであろうか。
見て! 動物の赤ちゃん ギーニ(飼い猫)がくわえて帰って来た!
見ると目も空いていない、毛も生えていない子供の拳くらいの赤ちゃんが手の平にのっている。
ぐったりとしているが、かすかに息をしている。よく見るとどこもケガはしていないようだ。以前飼っていたハムスターをいれるケージを引っ張りだしてきて、古Tシャツを引いてベッドを作ってやった。
まあ明日の朝まではもつまい。
このような産まれたばかりの赤ちゃんが親から離れて生きて行けるとは到底思えない。 しかしである。
生きている!
翌朝娘が大事そうにケージを抱えて階段を降りて来た。
本当だ! 生きている。しかも昨晩より何だか元気そうだ。
どうしよう。何を食べさせたらいいのだろう。赤ちゃんだからミルクだよな。だけど牛乳はまずいんじゃないか
とりあえず妻に朝一で動物病院に連れて行ってもらうことにした。
9時過ぎ電話がなった
猫じゃないってさ
えっ!?
タイワンリスだって…
タイワンリス 鎌倉から葉山にかけてお住まいの方ならおわかりだろうが、はっきり言ってこの辺りでは害獣扱いである。その昔、飼われていたタイワンリスが逃げ出して大繁殖、木の芽や木の皮を食い荒らし、大きな声であたりかまわずグエグエ鳴く鬱陶しい奴、というのがこの辺りの人の大方のタイワンリスに対する気持ちである。餌付けも禁止され、鎌倉では駆除ものためのケージが市から貸し出しも行われたと記憶している。
僕もどっちかっていうとあまり好きではない。
とはいうものの、手の平の上でスポイトからミルクをチュウチュウ吸うこの赤ちゃんを見ていると、なんとか死ぬこと無く丈夫に大きく育ってくれと 祈らずにはいられないではないか。
しかし、無事成長したところでタイワンリス。あの巨大で騒がしいにも程があるタイワンリスが家の中にいる生活はあまり考えたくない。かといって、害獣に指定されている動物を山にかえすわけにもいかないだろう。罠にかかって捕まったりしたら大変だ.
とりあえず ワンさんと名付け3時間おきにミルクをやる生活を続けている。