出張1

１０時４０分のバンコク行きのタイ航空に乗るために予定どうり８時半に成田に着いた。チェックインをすませ、うどんなどをすすり、出張中読む本をツタヤで あさり、銀行で両替をしながらふと時計をみると１０時２０分。泡食ってイミグレを抜けると我らの名前を呼ぶ空港スタッフ。
はいはい私たちです。
只今お二人を待っている状態です、ご案内しますから走ってついて来てください。
はい！
ダッシュするお姉さんを追いかけているうちに、楽しくなってスピードが乗って来た。今前を走っているRbooは高校時代はバスケ部なのに１００mを１２秒 台で走ったという韋駄天。かといって負ける訳にはいかない。ゲート２０m程前で再加速Rbooをかわすとトップでゴールイン！ヒャッホー１着。チケットを 手渡し飛行機に乗り込もうとすると、案内するはずだったお姉さんがようやくゴールイン恨めしそうに見つめている。
飛行機に乗り込むと乗客の皆さんに遅れてたのはこいつらかとやんわりみられる。流れる汗を拭いながら席をみつければ非常口横で前に座席のない最高の席。ついてるぜ。 

バンコクに着き日本から予約していた初めてのホテルに着くと値段の割にとても快適。しかもスイートルームで一人あたり２部屋もあり眺めもよく緑が見える。 そんなこんなで２日目仕事を終えエレベーターを降り部屋に向かうとなぜか僕の部屋のドアの前にきちんと揃えられた靴が並んで置いてある。あたかも靴を脱い で部屋に入りましたとでも言うように。
誰かいるのか？
部屋の中をくまなくタンスの中までさがすが誰もいない。結局チェックアウトするまで靴はずっとドアの外に揃えておかれたまんまであった。