先日二晩続けて、真夜中に思いがけない訪問者がやって来た。
最初の訪問者は忌野清志郎さんだった。
僕の実家で清志郎さんのライブをやることになったから、と知らせが入り、取るものもとりあえず駆けつけた。むろん夢の話だ。
残念な事にライブの詳細は思い出せないのだけれども、ライブ終了後、僕は清志郎さんが帰るのを玄関のこちら側から遠目で見送っていた。そんな僕に清志郎さんはふと目を向けると
なんだよ そんなところでお別れをするつもりかい
と笑ったままで僕に話しかけた
おずおずと近づいた僕を、清志郎さんはやさしく抱きしめてくれた。小さい体だけど、びっくりするような大きなやわらかい優しさがあふれていた。そのまま清志郎さんは笑いながら帰って行った。
翌晩のこと
12時過ぎすっかり眠りこけていた僕は尋常ではない肩の痛みで目が覚めた。火箸で刺されたような痛みだ。とても寝ていられない。続けて左の二の腕に同様の痛みが走った。
ぎゃあ
飛び起きた僕は寝間着を脱ぎ捨て、ばたばたはたいた。
ぼと
出て来たのは7cmくらいのムカデだった
寝ぼけ眼で、一生懸命毒を吸い出そうとしたのだが、ままならず、なんとも言えない痒みに数日間悩まされた。これは夢ではなく現実の話。
ムカデの痛みはしばらくして消えたけど、清志郎さんのあの時の感じは今でも鮮明に思いだされる。まあ、ただの夢と言ってしまえばそこまでだけど、清志郎さんに、たとえ夢のなかでも、なにもしゃべられなかったけど、挨拶できたことがとても嬉しい。
サンキューベイベー 清志郎 愛しています。まったねー!!