哲平さんとユミさんそして3才くらいだった象平くんに出会ったのは、
ネパールのカトマンズからポカラに向かう乗り合いバスが停車した崖の上にあるチャイ屋でした。
20年ちょっとくらい前、僕が大学を卒業したてのころの話です。
「カレー修行をして帰国したらカレー屋をはじめるつもりだ。友達が今店作りをしている」
と自己紹介したらしいです。覚えてないけど。
ポカラでは湖の近くの同じゲストハウスに泊まって、ヒマラヤの山々を見たり、散歩したり、
三人が暮らしている常滑での生活の話しを聞いたり、今日登って来た山の話しをしたり
象平くんと遊んだりしたことをよく覚えています。
それから20年、たまたま入ったお店で見かけた「小野哲平展」の張り紙をきっかけに再会、
高知に遊びに行かせてもらったり、沖縄の離島を一緒に行ってみたり、すっかり二人の生活と作品に魅せられた
僕のしどろもどろのお願いを聞いていただき、今回「旅」をテーマに2人展をしてもらうことになりました。
「旅」の中で、思いもよらない風景や人々に出会い、何かに気づき、考え、自分の世界を広げてきたように思います。
そんな「旅」の中で出会った哲平さんやユミさんと、長い年月を経て、沖縄という土地で一緒に展覧会をできるのは
僕にとって大きな喜びです。是非いらしてください。
chahat 大竹茂夫
ちなみに、カレー屋の夢は、インド滞在中に「僕はカレー屋にはなれない、すまない」という手紙を友人に出して終わりました。