飼い猫のギーニが夜分血まみれになって帰って来た。顔から胸にかけて赤黒く染まっている。
慌てて抱き上げ濡れタオルで血を拭き取り、どこから出血しているのか全身くまなく調べるが、どうやら怪我はしていないようだ。ほっと一安心。本人もニャアとないて何処かに行ってしまった。
....待てよ。
怪我をしてないということはあのおびただしい血のりは、他猫、もしくは他動物のものということになる。
ギーニが加害者だったのか..
人間世界に置きかえてみよう。
もし、夜分うちの息子が顔から胸から血まみれで帰宅したとする。どこも怪我してないのか、あーよかった!早く風呂入ってご飯でも食べな。なんてことにはならないよなあ。
明らかにお前誰か傷つけただろ、警察への出頭も視野にいれて正座してまずは家族会議だよな、人間世界なら。
猫の世界は飼い猫とはいえワイルドなのだ。
ギーニ、お前をそんな子に育てた覚えはない!といっても、分かるわけないよニャア。