「あーじゃあ大竹さんは知っていてわざとズボンの前ボタンを開けたままにしてるんだ」
「そうなんですよユーコさん。確かに僕のズボンの前のボタンはユーコさんが言うようにはずれている。もちろん僕だってはいた時に一度はボタンをとめようとしたんです。でもうまくボタンがとまらなかった。僕は何事もチャンスは一度だと思ってるんですよ。だから厳しいようだけどボタンはそのままはずれたままにしているんです。でも一度はボタンをとめようとしたその気持ちは評価したい、そう思っています。」
「つまりオオタケさんは結果ではなくて、過程をみてくれと言いたい訳ね」
あきれたような、さげすむような視線で話すユーコさんのズボンのチャックも全開だったという話し。